アマゾンのマルチチャネル出荷を活用
アマゾンのFBAを利用している場合、アマゾン倉庫にある自社の在庫を、ヤフーで注文したお客さんに送ることができます。
これを、マルチチャネル出荷といい、アマゾンに納品している商品はヤフーショッピングや楽天など、他のモールで注文したお客さんに商品を送ることができます。
マルチチャネル出荷を利用すれば、発送業務は全て外部委託できます。
ただ、送料がFBAよりも高いですが、小型の商品で600円弱、大型の商品で800円弱で全国一律料金で、しかも、ダンボール代、ピッキング料などすべて込みで発送をしてくれます。
アマゾン以外の倉庫に委託をする場合、送料は安くても倉庫に納品するのに手数料、商品をピッキングするのに手数料・・・と、事あるごとに手数料がとられ、結局アマゾン以上の価格になことはザラなので、アマゾンの凄さが分かるかと思います。
全自動出荷で受注、発送、フォロー連絡をオートにしよう
実はヤフーや楽天もアマゾンのように、受注から発送までを全自動で行ってくれるサービスがあります。
前提条件として、FBAでアマゾン倉庫に在庫を抱えていて、更に2つのサービスを組み合わせることによって、全自動出荷が可能になります。
一つ目は、ネクストエンジン。
ネクストエンジンは、元々ストラップ販売をメインとしていた会社なのですが、自社で作っていた受注管理システムが非常に優秀だったため、他社にもサービスとして提供したところ大ヒットした面白い経歴の会社です。
ネクストエンジンは、受注、発注、フォロー連絡を効率よく管理することが出来るサービスで、自動出荷には必須サービスです。
そして、もう一つがシッピーノ。
シッピーノはアマゾンに出荷指示を掛けるサービスで、ネクストエンジンで受注を管理して、シッピーノがアマゾンに出荷指示を掛けます。
出荷が完了したら、ネクストエンジン上で自動で出荷連絡をお客さんにしてくれ、その後のフォローの連絡まで自動でしてくれます。
この2つのサービスを利用することで、何もしなくてもお客さんに対応してくれるので、人件費や時間が浮くので、中小企業で通販をやっているなら必須のシステムになると思います。
ネクストエンジンとシッピーノの2つを使うことによって、受注〜出荷〜出荷通知〜フォローまで全てを全自動で行ってくれるようになります。
値段もネクストエンジンが月額1万〜、シッピーノも月額1万円〜なので、2万円からサービスがスタートできるので、1人受注業務を雇うより全然安く済みます。
設定も簡単なので導入をすることをオススメします。
利益にもよりますが、月に10個くらいでサービスを利用したら赤字になってしまいますが、100個くらい出荷するくらいの規模になったらサービスを利用してもいいと思います。
全自動出荷のメリット
出荷指示を365日24時間自動で受け付けてくれる
システムは24時間自動で動いているので、休日でも夜中でも常に出荷指示を自動でします。
人件費や時間が浮くので、その他にページを強化したり、他の作業をする時間に費やすことができます。
最短で出荷指示から3時間くらいで出荷が完了するので、夜中に注文が来ても早朝に出荷されていることがあり、お客さんもビックリする速さで到着することがあります。
自動出荷をして注文〜出荷通知までの連絡が非常にスムーズに行われるため、各モールのお客様からの評価は非常に高いものになっています。
このあたりはアマゾンクオリティの配送レベルが提供できるメリットです。
たまに、箱が商品に対して大きすぎるという連絡もありますが、それでも配送クオリティの高さはさすがです。
在庫も自動連携してくれる
アマゾン上の在庫をヤフーや楽天などの各モールの在庫数と連携できるので、在庫管理をしなくていいのです。
在庫連携は15分間隔で行われるので、在庫切れのものを注文されて送れないということは少ないです。
大量の注文も問題なし
セールになると1時間に100件近く注文が入るということもあるかもしれませんが、そんな状況でも自動出荷なら楽に対応してくれます。
人だと焦ってミスをしてしまうこともあるかもしれませんが、全てシステム上のみ完結するのでミスは起こりません。
全自動出荷のデメリット
注文のタイミングで売切れてしまうことがある
ヤフーショッピングで注文があっても、自動で出荷指示が完了するまで、最短15分ほど最長1時間掛かるので、その間在庫が売切れてしまうことがたまにあります。
そうなると、キャンセル率が上がってしまい、クレームに繋がる可能性もあります。
在庫がなくなってしまった場合、速やかにお客様にその旨の連絡をして、キャンセルをするようにしましょう。
地域によっては時間指定が受けれない
沖縄、離島は時間指定ができないので、お買い物ガイドなどに時間指定ができない旨の記載が必要です。
また、一部地域でも時間指定が一部しか受け付けられない場合があり、そうなってしまうと、お客様に時間指定の調整の連絡が必要になってきます。
また、もう一つの方法は、出荷後に問合せ番号がアマゾンから送られてくるので、その問合せ番号を元に、直接配送業者へ連絡をして時間指定をお願いすることもできます。
出荷元の倉庫によって発送が遅い地域がある
アマゾンの場合、14;00までの出荷指示で翌日着の地域が非常に広範囲なので、メリットが大きいのですが、それ以外の地域になってしまうと、出荷まで2日〜3日ほど掛かってしまいます。
あくまで出荷まで2〜3日なので、商品が届くまでに4日〜5日の期間が掛かってしまうのは大きなデメリットです。
ただ、全国一律の料金を安価で提供出来るメリットは大きく、多少時間が掛かっても安く買いたいというお客様の需要は高いです。
振込、コンビニ払いなどは導入しないほうがいい
自動出荷は決済が完了しているものに対して出荷指示がかかるため、前払いの決済は出荷指示が掛からず商品の在庫が無くなってしまう可能性があります。
前払い決済を導入できないことはありませんが、振込完了までに在庫がなくなってしまうリスクが高く、振込後に在庫切れの連絡をすると高確率でクレームになってしまいます。
未然にクレームを防ぐためにも、自動出荷を行いたい場合は、前払い決済の振込やコンビニ払いなどは止めたほうがいいでしょう。
前払い決済を導入しなくても売上の大半はクレジットカードなので、売上への影響はそこまで大きくありません。
たまに出荷指示エラーになることがある
アマゾン、ネクスエンジン、シッピーノのどれかが原因で、出荷指示が掛からないことがあるので、その場合はシッピーノに相談をしましょう。
アマゾンが原因の場合は、手動で出荷指示をしなければいけない時もあり、その間に在庫が無くなってしまうこともあるので、なるべく早く対応をした方がいいです。
たまに商品を間違えて送られる
アマゾンの人為的なミスだと思うのですが、注文商品と全く違う商品を送られることがあります。
その場合はアマゾンに言えば補填をしてくれるのですが、お客様から低評価をいただく場合があります。
なぜ、このようなミスが起こるかは分かりませんが、アマゾンに再発防止を伝えてもあまり改善する気配はありません。
アマゾンのダンボールで送られる問題
最近問題になっているのが、楽天やヤフーショッピングで注文をしたけどアマゾンの箱で送られることが問題視されました。
これは、アマゾンで販売している安い商品を、楽天やヤフーショッピングを使って転売してギフトとして商品を送っていることが問題になっているようでした。
転売をしていないにしても、やはり楽天やヤフーショッピングで注文をしたのにアマゾンの箱で届くのはお客さんが戸惑ってしまうので避けたほうがいいでしょう。
アマゾンでは無地のダンボール出荷に対応している倉庫が下記のようになっています。
2016年3月1日現在、無地ダンボールでの出荷に対応しているフルフィルメントセンター
小田原FC(神奈川 FSZ1)
多治見FC (愛知 NGO2)
川島FC(埼玉 HND3
大東FC(大阪 KIX2)
川越FC(埼玉 NRT5
上記倉庫であれば出荷が無地のダンボールでの出荷ができますが、それ以外の倉庫だとアマゾンの箱で送られてしまうので注意が必要です。
対応モール
ネクストエンジンで対応しているモールやカートなら対応が可能です。
ほぼ主要なモールやカートが対応しているので、今後出店予定のモールやカートを増やす場合もスムーズに導入ができるはずです。
対応モールを増やしても掛かる料金は変わらないのが嬉しいポイントです。
様々な機能に対応している
ネクストエンジンで受注管理だけではなく、発注、売上分析など様々な機能があるので、他にも色々な効率化ができます。
ネクストエンジンは通販を行う上で必須のシステムです。
ECサイトの在庫,受注,発注管理|ネットショップ管理ならネクストエンジン
まとめ
アマゾンや他のモール展開をされている場合、自動出荷の導入するメリットはかなり大きく、色々な人件費や時間が削減できます。
また、お客さんへの満足度向上にも繋がるので、結果として固定客になってくる確率も上がっていきます。
何もしなくてもシステムが自動で行ってくれる便利さを知ってしまったら、前には絶対に戻れなくなってしまうくらい便利なので、導入を検討されてみてはいかがでしょうか?
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